被爆証言をするため核保有国のフランスを訪れていた日本被団協・代表理事の田中聰司さんが帰国会見を開き、現地での成果と今後の活動への意気込みを語りました。
今月、日本被団協のノーベル平和賞受賞を記念して広島の被爆者の田中聰司さんらがフランスのグルノーブル市に招待されていました。
田中さんは、市長らと面会して「核軍縮に努めてほしい」というマクロン大統領への要望を伝えたほか、市民や科学者に自身の被爆体験などを語り「被爆の実相」を伝えました。
【日本被団協・田中聰司 代表理事】
「(フランスでは)核抑止論が正しいという教育を受けてきて、国民の多くがそう思っていると話があり、核兵器を持っている国の社会構造を変えていくのは大変なエネルギーと国民の意識の大変革が必要だと痛感させられた」
田中さんは今後について、「被爆80年の今年は核保有国のリーダーたちに平和のための行動を促す機会をつくっていきたい」と語りました。