5月28日発表された福島県内のレギュラーガソリンの平均価格、1リットルあたり179.1円と前の週から4.5円安くなった。政府の新たな措置によるもので、今後も段階的に引き下げられる。それでも、厳しい状況に置かれているのが「運送業界」だ。

トラックに使用する軽油。こちらも10円を上限に定額補助の対象となっている。
福島県トラック協会・専務理事の田母神正広さんは「MAXで10円まで補助するということですが、現在の軽油価格が10円下がったところで助かりますが、焼け石に水感強いですね」と語る。

福島県内の軽油の平均価格は1リットルあたり159.3円。
1リットルあたり120円を上回る場合は、荷物の送り主に追加料金を求める「燃料サーチャージ制」を導入しているが、理解を得られず運送業者が負担しているケースが多いという。

福島県トラック協会の田母神さんは「(大型トラックの場合)福島から東京まで約300キロ走ると約100リットルの燃料が必要になる。120円だと片道で1万2000円の燃料代が、160円になれば片道1万6000円の燃料代になると、一日の片道の運行で4000円高くなっているわけです。これは到底、運送事業者だけがコスト吸収するには無理がある。我々協会としては、お客様に燃料サーチャージと高速道路の利用料の負担を運賃交渉と共にやっていかないと事業が継続できない。国土交通省が燃料サーチャージの原点としている120円台ぐらいまで下がってくれるのが非常にいい。160円は高いですね。市場価格ですけども」と話した。

福島テレビ
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