【野口リポート】
「諸富町の浄水場跡地です。地元の小学生たちが、望遠鏡でコアジサシのヒナを熱心に観察しています。」
コアジサシを観察しているのは佐賀市諸富町にある諸富北小学校の3年生36人です。コアジサシは4月ごろに日本に渡ってくるカモメ科の渡り鳥で、4年前から佐賀市諸富町の浄水場跡地で巣を作り繁殖しています。
児童たちはコアジサシの繁殖に適した環境が少なくなっていることやカラス類やタヌキなどの天敵により数を減らし、絶滅危惧種に指定されていることなどを学んだあと、実際にコアジサシの子育てを観察して、地元の自然に親しんでいました。
【男の子】
「かわいかった」
Q.もうすぐいなくなるかもという話もあったがどう思う?
【女の子】
「かわいそうだなと思いました」
【男の子】
「助けていきたいと思いました」
【日本野鳥の会 佐賀県支部宮原明幸支部長】
「自然に触れてない子がどんどん劣化していく自然を守ろうという気持ちになるのか、それが一番心配ですよねなんとかみんながね、そういうことを意識して環境を守って、小さな鳥でも守っていってやれればと思う」
コアジサシは今年、すでに去年よりも20羽ほど多い約100羽が飛来していて、47つの巣と16羽のヒナが確認されているということです。