NEXCO西日本など高速道路の管理会社3社は、現在「午前0時から午前4時」までの間に高速道路を走行すれば受けられる「深夜割引」について、割り引きの適用を受けるため、時間がくるのを料金所前で待つ車を減らすために実施するとしていた、改定について2度目の延期を発表しました。
ことし4月にNEXCO中日本で発生した大規模なETCのシステム障害の影響だということです。
現在の「深夜割引」制度では、午前0時から4時の間に高速道路を少しでも走行すれば、その前後の走行も含めたすべての区間で3割の割り引きが適用されます。
しかし、割り引きが適用される時間まで、料金所前で待つ車が増えていたことから、時間内に走行した距離にのみ3割の割引を適用する料金制度への改定が進められています。
NEXCO3社は去年12月、ことし3月いっぱいまでに予定していた、この改定について、「システムの整備に時間がかかっている」として、ことし7月ごろまで延期すると発表していました。
しかし、ことし4月にNEXCO中日本管内で大規模なETCシステム障害が発生した影響で、システム整備を一時中断していることなどから、28日、ことし7月の改定も難しくなったと発表しました。
再発防止策などの精査が必要で、新たな改定時期については未定だということです。
ネクスコ3社は「準備をされている企業さんをはじめ、今後お客様に延期になり、ご迷惑をおかけすることに関してお詫び申し上げます」とコメントしています。