知人に口座を開設させ、金融機関から通帳やキャッシュカードをだまし取った疑いで大学生の男が再逮捕されました。
詐欺の疑いで再逮捕されたのは福岡県内の大学に通う男(20)です。
福岡県警組織犯罪捜査課によりますと男は今年2月、知人の男性と共謀し、沖縄県の金融機関で知人男性の名義で口座を開設させ、金融機関から通帳やキャッシュカードをだまし取った疑いです。
開設された口座はSNS型投資詐欺の振込先となっていて、3月中の2日間で全国各地の19人から計約900万円が振り込まれていたことが確認されたということです。
県警によりますと、投資詐欺の手口はSNSなどからバナー広告で副業を呼びかけるサイトに誘導し指定の動画を見ると報酬を支払うというもので、当初は実際に支払って信用させた後、高額報酬の案件を紹介し「作業に不備がある」などと違約金名目で被害者に金銭を振り込ませだまし取っていたとみられるということです。
再逮捕された男は、「割のいいバイトありますよ」などと特殊詐欺の受け子や出し子を仕事として紹介した疑いで4月に逮捕され、関係先の家宅捜索で知人名義の通帳が発見され発覚しました。
警察は男の認否を明らかにしていませんが、男は何者かに指示を受け、特殊詐欺に使う口座を準備する役割だったとみて、事件の全容解明を進める方針です。