ドイツのメルツ首相は、ウクライナ軍がロシアに対し、ドイツが供与する兵器で長距離攻撃を行うことを容認する考えを示しました。
メルツ氏は26日、自身のSNSに「私たちはウクライナへの支援に全力を尽くす。供与する兵器にはもはや射程の制限を設けない」と投稿した上で「ウクライナがロシアの軍事拠点を攻撃することも可能になる」と強調しました。
一方で、メルツ氏の発言が、ウクライナが供与を求めている射程が500kmのドイツの巡航ミサイル「タウルス」かどうかは言及していません。
ドイツはこれまで、ロシアへの長距離攻撃を巡っては慎重な姿勢を示していましたが、メルツ首相はイギリスやフランスと歩調を合わせて方針を転換した形です。
これに対し、ロシアのペスコフ大統領報道官は「極めて危険な決定だ」と非難し、「政治的解決を目指す我々の意向に全く逆行する」と主張しました。