梅雨を前に災害への備えです。高齢者や障害者を受け入れる福祉避難所の開設訓練がきょう、菊陽町でありました。町は、支援の必要な住民のために受け入れ態勢の充実を図ることにしています。

菊陽町は、27日と28日、2日間の日程で福祉避難所の開設訓練を行い、町や社会福祉協議会の職員など合わせて約60人が参加。会場の福祉センターは2016年の熊本地震の際、高齢者や障害者、妊婦など支援が必要な住民約およそ270人を受け入れました。
町は昨年度、福祉センターの改修工事を行い、福祉避難所として機能を強化しました。
訓練では、簡易の折りたたみベッドや段ボールベッド、プライバシーを守る避難所用パーティションの組み立て方を確認。その後、妊婦や認知症の高齢者を想定した受け入れ訓練も行われました。

【想定やりとり】
「いつ生まれるか分からない状況です。その時はどうしたらいいですか?」
「すぐに救急車を呼びますので、体調の変化は遠慮なくお声がけください」

参加者は班ごとに分かれ、本人や家族役から支援のニーズを聞き取るなどしていました。

【菊陽町福祉課 齊藤 大典 課長】
「改修工事でバリアフリーを施して介護浴室や非常用電源の整備も行った」
「避難所の開設と運営をしっかりやっていきたい」

菊陽町の『災害時要援護者リスト』には約2500人の住民が登録されていて、災害の警戒レベルに合わせて最大5カ所の福祉避難所を開設し、住民を受け入れるということです。

テレビ熊本
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