大阪・関西万博に合わせて来日しているハンガリーの大統領が27日、初めて長崎を訪れました。


「人類が尊厳をもって歩み続けるための道は平和への道」とのメッセージを寄せ、原爆犠牲者に花輪を捧げました。

長崎市の平和公園を訪れたのは、ハンガリーのシュヨク・タマーシュ大統領です。

大阪・関西万博の「ハンガリーナショナルデー」に出席するため初めて来日し、広島に続いて27日、長崎を訪れました。

長崎市の鈴木史朗市長から平和祈念像や核兵器廃絶に対する長崎の思いなどについて説明を受けた後、シュヨク大統領は花輪を手向け原爆犠牲者に黙とうを捧げました。

長崎市 鈴木史朗 市長
「ハンガリーの指導者であるシュヨク大統領が長崎の思いに共感いただき、そして平和の思いを共有いただいたこと非常に嬉しく思う」
「『こういう被爆の実相は世界中の指導者が知るべき』と仰っていただけた」

献花に先立ってシュヨク大統領は、原爆資料館を見学しました。

ハンガリーの大統領が原爆資料館を訪れるのは初めてだということです。

20分ほどかけてジオラマや原爆の放射線による被害を伝える写真などを見て回り、館長の説明に熱心に耳を傾けていました。

長崎原爆資料館 井上 琢治館長
「核兵器のない世界の実現に向けて共に歩みを進めていただきたいとお話をしたところ大統領から『長崎を最後の被爆地に、との思いはハンガリーの国民も同じ思いだ』とおっしゃった」


「人類が尊厳を持って歩み続けるための唯一の道は平和への道であると信じています」などと記し、平和への強い思いを被爆地に残しました。

テレビ長崎
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