児童文学を通して命の尊さや平和の大切さを学ぶ公演会が、長崎原爆資料館ホールで開かれました。

イベントをしたのは、長崎市の市民団体「おはなし魔女の会」です。

世界の民話や児童書などを、語りのみで伝えるストーリーテリングという手法で公演を続けています。

2010年から定期的に開催していて、今回で5回目です。

「嘉代子桜」の上演
「皮膚はぼろきれのようにビラビラと垂れ下がっている人。目が飛び出している人。体の片側が夾竹桃の花の色のように真っ赤に焼けただれている人。男とも女ともわからない亡霊のような人たちが通っていきます」

被爆80年に合わせて、原爆の悲惨さや戦時中の実話を描いた「嘉代子桜」や「字のないはがき」など8つの作品を上演しました。
 
「字のないはがき」の上演
「戦争が始まって私たちのくらしは前とは随分違っていました。食べるものが手に入らなくなりました。
私たちのまちにも爆弾が落とされ、お家をなくす人も家族をなくす人もいます」

公演を聴いた人は
「戦争って危険なことだし一生やったらいけないことだって感じました」

今回、語り手には新たに中学1年生も加わりました。

おはなし魔女の会では今後もこうした活動を通して、平和の大切さを呼びかけていく考えです。

テレビ長崎
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