富山の発展や地域の活性化に貢献した団体や個人に贈られる「富山テレビACTクラブ賞」今年度の受賞者紹介、今回は南砺市で100年以上続く地域新聞を発行する「城端時報社」です。
富山県南砺市で、毎月1回、発行される地域新聞「城端時報」。
*購読者
「城端のことやいろんなことがわかって、楽しく読ませてもらっている。」
創刊は101年前の大正13(1924)年 民主化に向け、政治や文化で、大衆運動が盛り上がりを見せた「大正デモクラシー」のさ中に創刊されました。
創刊号に掲げられた信条。
「地域の産業と教育を第一とし不偏不党、個人の名誉は絶対である」
その志は、100年を超えた現代も生きています。
*同人 永井良幸さん
「読者のみなさんに『今月号を待っていた』と言ってもらえる城端時報にしたい」
取材から記事の執筆、編集、そして、配達から購読料や広告掲載料の集金まで新聞をつくるのは互いに「同人」と呼ぶ9人の市民です。
*「城端時報」同人 税光詩子さん
「新聞はやっぱり庶民の味方であるべきだと」
全国紙や地方紙には載らない身近な出来事から、地元密着の視点から生まれる庶民感覚の政治批評まで、現状を伝え続ける「草の根ジャーナリズム」。
城端時報は、地域の「歴史の証人」ともなっています。
*城端時報社同人 水上成雄さん
「100年続いてきた地方の大事な情報誌だとみんな思っている。無責任なことはできない」
地域住民による、地域住民のための新聞。
大正、昭和、平成、そして令和の時代。
連綿と、受け継がれています。