大阪市は、先月京都市で起きた水漏れ事故を受けて、国土交通省の要請に基づいて実施していた老朽化した水道管の緊急点検について、対象となる水道管を独自で拡大し、調査を実施すると発表しました。
大阪市では今月10日、城東区で水道管の漏水事故が発生していて、これを受けた対応です。
大阪市によると、4月に京都市の国道1号=五条通で起きた水道管の水漏れ事故を受けて国土交通省が点検を要請していたのは、「緊急輸送道路」(※)下に埋設されている鋳鉄管で、大阪市では、約45キロに及ぶということです。
※「緊急輸送道路」:災害直後から、避難・救助、物資供給等の応急活動のために、緊急車両の通行を確保すべき重要な道路(高速自動車国道や一般国道及びこれらを連絡する基幹的な道路)
そして大阪市は26日、今月10日に城東区で発生した水道管からの漏水事故を受け、国交省の要請の対象に加えて緊急調査を実施すると発表しました。
対象となるのは、緊急輸送道路下にあり、地中の水道管が比較的錆びやすい性質である「やや腐食性の高い土壌」に埋設されている、設置から59年以上経過した「ダクタイル鋳鉄管」という水道管の約11キロ分だということです。
城東区で発生した漏水事故では、「やや腐食性の高い土壌」で59年経過したダクタイル鋳鉄管が破損していました。
大阪市では今月中に国土交通省から要請を受けた点検を実施し、市独自の調査は来月中に実施する方針です。