間もなく訪れる梅雨を前に、熊本県警の水難救助訓練がありました。
訓練の舞台は下益城郡美里町の緑川ダム。水害により浸水した家屋から住民を救助する訓練を行いました。
これは、緑川流域にある宇城、御船、山都警察署の連携強化と、水難救助能力の向上を図るため、毎年、この時季に行っているものです。
23日の訓練には、県警の機動隊員と3つの警察署の署員ら約50人が参加。機動隊員の指導の下、ボートを使った要救助者の引き上げや、ペットボトルやロープなどを使った救助方法について学びました。
そして、『水害により家屋が浸水し、屋上に住民が取り残されている』との想定で訓練に臨みました。
署員らは家屋の屋根に見立てたダム湖内の浮島などに取り残されている要救助者役の署員のもとにボートを使って接近。けがの具合や浸水状況などを本部に報告しながら救助活動を展開していました。
【宇城警察署 柳瀬 孝 警備課長】
「〈まだ大丈夫だろう〉と思うのではなく、〈空振り〉を恐れず自分の命が大事なので、〈早め早めの避難〉を心がけてほしい」