コメの高止まりが続く中、小泉農水相から踏み込んだ発言が5月23日朝に出演した番組で飛び出しました。
早ければ6月はじめに備蓄米が5キロあたり2000円台で並ぶよう調整していると明らかにしました。
「早ければ6月の頭くらい、この2週間以内に備蓄米、随意契約でおろしたものが店頭には2000円台で並んでいる。こういったところを目指してます」(小泉進次郎農林水産相)
高止まりのコメは大臣交代で下がるのか?
小泉農水相は直近で約4200円となっているスーパーの店頭平均価格について、3000円台からもう一段深堀りする必要があるとの認識を示しました。
その上で随意契約を通じ、店頭に2000円台で並べられる水準で備蓄米を渡すことにより、マージンをのせすぎている事業者は一目瞭然になるとして、国が2000円台で出してくることを市場にもきちんと受け止めてもらい、コメの高騰を食い止めたいと強調しました。
さらにネット販売でも協力を要請しています。
「今までの形だけではなくてネット販売も含めて様々な流通の形を模索していかないと」(小泉農水相)
「直接卸してもらって販売できれば一つの突破口になるのではないか。国家的な問題と認識しているので全面的に協力したい」(楽天グループ 三木谷浩史会長)
小泉農水相は、高騰するコメについて円滑な流通での協力を楽天グループの三木谷会長に要請し、三木谷会長は流通の多角化で協力したいと応じました。
2回目落札分までの備蓄米のうち、スーパーなど小売店に届いた量は7%にとどまっていて、ネットショッピングをはじめとした直販業者を通じた流通拡大が焦点になりそうです。
大臣交代で一気にコメの価格に動きがでるのか。
5月23日、札幌市内のスーパーでは、「ふっくりんこ」5キロが3877円、「きらら397」が3562円ほどと、目標とする2000円台には遠く及ばない状態。
道民は…
「『2000円台?』とびっくりした。口に出していいのかなと思って聞いていた」(70代)
「家計は助かるし早く安くなってほしい」(40代)
「期待は半々。いまあまりにも高すぎるから一気に半分というのは現実的にどうかな」(70代)
「ずっと安くなるならいいが一時的だとみんな買い込んで無くなるのではと不安。日常的に買える値段の設定が一番いい」(60代)
「キタノイロドリ」が安いと話題!
いまだ高止まりが続くコメの価格ですが、いまSNSで話題を呼んでいるものがあります。
それが…
「キタノイロドリがスーパーで一番安く販売してた」
「5キロで2900円。ホッとする!」
北海道のスーパーにずらりと並ぶブレンド米「キタノイロドリ」。
5キロ3435円で販売され、その安さで人気になっていると言います。
別の店ではセール品として2000円台で販売していたという目撃情報も。
釧路市や札幌市で米穀店を展開する男性は、自らスーパーでキタノイロドリを税別3280円で購入したと言います。
その味は…
「食べてみて粒がしっかりめのお米という感想。値段は他のものと比べて5kgで400~500円安い中で、十分おいしく食べられるお米だった」(こめしん 徳山大介社長)
高止まりのコメは本当に下がるのか。
お得なコメを求める気持ちはしばらく冷めそうにありません。