大正時代に起きた水害に関連にする掛軸が、福島県いわき市に寄付された。

この掛軸は、大正天皇の侍従をつとめた落合東郭が、大正11年2月にいわき市などを通る夏井川沿岸で発生した水害「えびす講の大水」について、七言絶句でしたためたもの。

「えびす講の大水」は、記録が残る明治時代以降、最も多い死者を出した水害で、七言絶句には「家々は壊れ、交通の要も破壊されている」などと落合東郭が被害を憂える心情が書かれている。
掛軸は、当時石城郡長を務めていた佐瀬剛さんに対策を求めたものと見られ、今回佐瀬剛さんの孫である勉さんからいわき市に寄付された。

掛軸を寄付した佐瀬勉さんは「この掛軸が残っていたということで、当時の災害の違う角度での見方が出来る1つの材料になれば良いかなと思っております」と話した。

いわき市では今後、この掛軸を防災のイベントなどで展示する予定。

福島テレビ
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