静岡県浜松市の博物館では市内で出土した土器などが重要文化財に指定される予定となり、いま注目を集めていますが、その展示以上に“あるグッズ”が人気となっています。
落合健悟 記者:
こちらの博物館で思わぬ人気を博しているのがこちら。“はにわ”の形をしたアクリルスタンドです
鹿形の“はにわ”に馬形の“はにわ”。いずれも浜松市浜名区で出土しました。
そのアクリルスタンドが2025年2月の販売開始から3カ月で160個以上売れているといいます。
販売しているのは中央区蜆塚にある浜松市博物館。
ひと際目を引くナウマンゾウの化石から市民が使った道具など主に市内で出土したものが展示されていて、浜松の歴史を学ぶことができます。
落合健悟 記者:
こちらが見どころのひとつなんですが、浜松市で出土した今後 重要文化財に指定される品々が展示されています
中央区の伊場遺跡で出土した弥生時代後期の土器など605点が国の重要文化財に指定される予定で5月25日までの間はその内の一部が展示されています。
館長の一押しは祭事に使われたという木製のよろいです。
浜松市博物館・鈴木一有 館長:
1900年前 弥生時代の工芸品の中でこれだけ正確で精緻な模様を刻んだものは他に例がない。日本の弥生時代を代表する出土品、そんな評価を受けている
日本を代表する出土品の展示以上に注目を集めている“はにわ”のアクリルスタンド。
中でも人気なのは「見返りの鹿」です。
2024年は東京国立博物館で展示され、現在は九州国立博物館での展示を終えたばかり。マニアの間でも注目されていると言います。
浜松市博物館・鈴木一有 館長:
見返りの所作をしている鹿は、ほとんど例がなく全国でも5体くらいで珍しい。 「はにわのアクスタだけがほしい」というネットの声もあり、これだけを買いに来るお客さんもいる
また、鹿形“はにわ”のフィギュアが入っているカプセルトイも人気に。
鈴木館長はあえてネット販売などはせず「博物館に来るきっかけになってくれれば」と期待します。
浜松市博物館・鈴木一有 館長:
歴史を深く知りたいという人もいるが、ライトなファン層を広げる意味でもアクスタを使っていきたい
アクリルスタンドはそれぞれひとつ500円。カプセルトイは1回400円で購入することができます。