レターパックを悪用し、強要未遂などに及んだ疑いで日本郵便の社員・能勢陽一容疑者(39)が逮捕された。

この記事の画像(16枚)

レターパックに書かれていた女性の電話番号を悪用し、待ち合わせを強要した疑いが持たれている。

非通知で女性に電話かけ「あなたの盗撮動画アップしてもいい?」

蒲田郵便局で働いていたという能勢陽一容疑者は、レターパックに書かれていた女性の電話番号を悪用し、待ち合わせを強要した疑いが持たれている。

捜査関係者によると、被害に遭ったのは航空会社への内定が決まっていた大学生の女性。

能勢容疑者は2025年1月、被害女性が内定先の航空会社宛てに出したレターパックに書かれていた携帯番号をスマホで撮影。

別の日に非通知で女性に電話をかけ、「あなたの家を盗撮しているものです。あなたの盗撮動画をアップしてもいいですか?やめてほしいなら、明日、蒲田の駅で待ち合わせしませんか?」と要求したという。

この電話の際に悪用したのは、女性の携帯番号だけではなかった。

レターパックに書いてあった情報を悪用し、「住所は○○」、「名前は○○」など次々と個人情報を言い当てたという。

押収された能勢容疑者のスマホからは、他にも100人分以上のレターパックの写真が見つかっていて、警視庁は余罪があるとみている。

レターパックの依頼主欄への記入は、住所と名前、電話番号について全て任意となっている。

街の人は「信用できなくなっちゃう、郵便局員に対して」「(依頼主の欄が)任意と知らなくて、絶対書かなきゃいけないと思って」「今の(事件を)聞いたら、やめようと思いました」と話した。

現役の客室乗務員「なんか送りにくくなりますよね」

現役の客室乗務員に話を聞くと、今回の事件と同様、内定後のやり取りでレターパックを使用したという。

現役の客室乗務員:
(Q.内定の時は?)
指定でそれ(レターパック)が入っているのを送り返すだけみたいな感じです。なんか送りにくくなりますよね。

能勢容疑者と同じ蒲田郵便局で働く配達員は、「本当に情けないというか、申し訳ない気持ちでいっぱいですね」と嘆く。

調べに対し、能勢容疑者は「4~5年前から始めていて、女性と話すきっかけがほしかった。相手の反応に興味はなく、女性に一方的に話すことにドキドキして、性的興奮を覚えたので繰り返した」と供述し、容疑を認めているという。

日本郵便は「事実と判明した場合は厳正に対処いたします」とコメントしている。
(「イット!」 5月22日放送)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(16枚)