線路わきに残された、いくつものトタンや骨組みの鉄パイプ。

21日、長野・須坂市で列車の窓ガラスが割れ、乗客3人が死傷。
その事故直後の様子を乗客が撮影した写真です。

列車に衝突したのは、強風で飛ばされたとみられる鉄パイプ製の農機具小屋とみられています。

この事故で、先頭車両に乗っていた長野市の会社員・栗原雄二さん(56)が死亡しました。

事故から一夜が明けた22日、被害の実態が少しずつ見えてきました。

現場の線路脇に置かれた農機具。
現場近くに住む男性は、この農機具を覆っていた小屋が強風で飛ばされたと話します。

近隣住民:
トラクターが雨でぬれるから、屋根はトタン張って青いシートで巻いてあっただけだから。あれはダメ、飛んじゃう。(Q. 昨日までトラクターを囲う小屋があった?)あった!その小屋が舞っちゃった。

住民の男性によると、小屋は鉄パイプを張り合わせた横約4メートル、高さ3メートルほど。

屋根にトタンを張り、小屋の周りをシートで覆った簡易的なものだったといいます。

死亡した栗原さんを知る近所の人は「まさか雄ちゃんが…。本当に真面目で車が好きだったからね。車の話とか、この前車買ったときには乗せてもらった」と話しました。

事故が起きた午後5時50分ごろの雨雲と雷の様子を見ると、激しい雨をもたらす発達した雨雲が須坂市を通過しているのが分かります。

国の運輸安全委員会は鉄道事故調査官2人を現地に派遣。
調査を行っています。

長野放送
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