広島市の平和公園で原爆慰霊碑に納められている原爆死没者名簿の風通しが行われました。

原爆投下時刻の午前8時15分。広島市の職員が原爆慰霊碑の前で黙祷を捧げました。
続いて慰霊碑の石室から取り出した名簿に1ページずつ風を通し、湿気を取り除きながら保存状態を確認していきました。

戦後80年が経過し広島で被爆して亡くなった34万4306人の名前が記された名簿は現在128冊になりました。

【広島市原爆対策部調査課・上本慎治課長】
「慰霊の気持ちを新たにするために、名簿の風通しを行いました。原爆死没者の慰霊と世界恒久平和を願う思いを広く共有してほしい」

去年の8月6日以降に亡くなったことが判明した人の名簿への記帳は来月初旬から始まり、平和式典で慰霊碑に納められます。

テレビ新広島
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