「あの日のきょうにずきゅん」テレビ新広島、放送５０年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。
今から２年前の２０２３年５月２１日、広島サミットに出席するためウクライナのゼレンスキー大統領が広島を電撃訪問しました。
広島空港に着陸したフランスの政府専用機。
降り立ったのはウクライナのゼレンスキー大統領です広島サミットに参加するため広島を電撃訪問しました。
７８年前に被爆したヒロシマの地に立った戦時下の大統領は、自らの国の現状を思ってか、その表情には厳しいものがありました。
【新庄壮一記者】
「ゼレンスキー大統領が入ってきました。湯崎知事、松井市長と握手を交わしています」
世界各国の記者たちを前にゼレンスキー大統領は、原爆資料館で見た展示を自国に重ね合わせて思いを伝えました。
【ゼレンスキー大統領】
「ウクライナ人がそこまで勇敢でなければ、ロシア人によるジェノサイドは成功したかもしれない。そしてウクライナがいたところに「人影の石」だけが残っていたかもしれません」
ゼレンスキー大統領は原爆資料館に展示されている写真が、ウクライナの今の姿に似ているとして惨状を訴えました。
広島サミットから２年、ウクライナでの戦争は今も続き、停戦への模索が続く中、市民の犠牲は増え続けています。
