5月18日に佐賀市で行われた講演で江藤拓 農水相が「米は買ったことありません」などと発言した問題で、石破茂 首相は21日、江藤大臣を事実上更迭しました。米の価格が高止まりする中での農林水産省トップの問題発言に消費者からは怒りや呆れの声が聞かれます。
江藤農水相は18日に佐賀市で行われた講演の中で「米は買ったことありません。正直、支援者の方々がたくさん米をくださるんです。まさに売るほどあります」と発言しました。
翌19日に「正確性を欠いた」と釈明し、その後、石破首相からの叱責を受けて撤回しましたが、米の価格が高騰する中での国民感情を逆なでする問題発言に、消費者からは怒りを通り越して呆れの声が聞かれます。
静岡市内のスーパーで買い物に訪れていた50代女性は「国民に対して失礼だと思う。いろいろな物価が上がっている中で米(の在庫)が無い店が多い。上に立つ人は思いやりを持って発言してほしい」と話し、70代男性は「悔しい。コノヤローと思いました」と切り捨てました。
世間から批判の風が吹き止まない中、石破首相は事実上の更迭を決断。
江藤農水相は21日朝に辞表を提出しました。
大臣辞任を受け、JR沼津駅前で話を聞いてみると、80代男性は「もう当たり前じゃないですか。あの言葉自体が誰も理解できるようなものではないし。これが今の国会議員か、情けないと思いました。本当に情けない」と吐き捨て、50代男性は「言っていることが普通ではないですよね。辞任して正解だと思います」と口にしました。
また、70代男性が「私はしょうがないと思います。人間性は良いかもしれないけれど、言葉でみなさんから批判を浴びるのは良くない。それに尽きると思います」と話せば、「当然だと思います。一般市民をバカにしている」と怒りをあらわにする70代女性も。
一方で、別の70代女性は「言ったことは最低だと思います」としつつ、「すぐに“辞任”“辞任”となるのはちょっとクエスチョン」と述べました。
石破首相は後任に小泉進次郎 元環境相を起用する方針を固めています。