国会で審議入りした年金制度改革法案を巡り、国民民主党が検討している修正案の概要がFNNの取材でわかりました。
「年収106万円の壁」と呼ばれる厚生年金の加入要件の撤廃などを柱とする法案は、20日に衆議院で審議に入りましたが、立憲民主党は厚生年金の積立金を使った基礎年金の底上げを盛り込んだ修正案の骨子を自民党に示しました。
一方、国民民主党も修正案を提出する方向で調整していて、関係者によりますと、年金の底上げを盛り込み、財源として所得の高い高齢者に対する年金の減額措置を検討しています。
カナダで導入されている「クローバック(払い戻し)」と呼ばれる仕組みです。
また、厚生年金については「労働時間が週20時間以上」との加入要件も撤廃し、国民年金の納付期間の延長も盛り込む方向です。