石破首相は21日午前、記者団の取材に応じ、江藤農水相を事実上更迭したことについて「けさ、江藤大臣から辞職したいという申し出があり受理したということだ。ご本人からこの状況が続けば、農政の遂行に支障が出るということについて、自分として判断をして職を辞したいという申し出があり、これを了とした」と述べた。
更迭が遅れたのではとの記者からの問いかけに対しては「それはすべて任命権者たる私の責任だ。いかなるご批判があってもそれは任命権者として、私が受け止めるべきものだ」と述べた。
小泉進次郎元環境相の起用が固まっている後任人事については「現在検討中だが、このコメの高い状況をきちんと解決できること。農政の改革に意欲、識見を持った方ということで人選を進めている」と述べた。
その上で今後の農政について「現象としてはコメの高止まりということが起こっているが、これは一時的な現象ではなくて、構造的なものではないかという思いも持っている。そういうことについて、徹底的にもう一度議論をして、これが一時的に下がればそれでいいと。もちろん下がらなければいけない。しかしこういうことが再び起こらないようにどのようにしていくのか。自給率が38%という状況は、決して良いことだと思っていない。これを根本的に変えていくことが私の責任だと思っている」と述べた。