20日、2025年最多となる全国209地点で真夏日を観測。
列島各地で気温が急上昇しています。

2025年初めて真夏日となる最高気温31.1度を観測した東京都心。
世田谷区内の公園では、早くも水遊びがスタートです。

冷たい水を歩く女の子は、満面の笑みを浮かべていました。

散歩中のワンちゃんも、あまりの暑さに水浴びです。

20日は関東を中心に、30度を超える真夏日を各地で観測。
山梨・大月市が全国1位となる34.2度まで気温が上昇し、さいたま市も午後1時過ぎに真夏日となる32度を観測しました。

群馬・前橋市のこども公園でも、ちびっ子たちがびしょぬれになりながら遊んでいました。
前橋市は7月中旬並みとなる30.5度を観測しています。

午前中から気温が上昇したのが名古屋市です。
午後2時半ごろに真夏日となる31.1度まで気温が上がり、わずかにできた日陰に立ち止まる人や、日傘など、直射日光から体を守る様子が見られました。

5月の異例の暑さに、熱中症対策も始まっています。

静岡・焼津市内の小学校では、熱中症対策の新たな試みが行われました。
霧状の水を大きなファンで噴射させ、周囲を冷却させるミスト発生機がグラウンドに登場しました。

2025年も予想される夏の猛暑。
子どもたちの熱中症などを防ごうと、焼津市教育委員会が企画しました。

グラウンドにいる児童を対象に、機器の安全性や体感への効果を検証。
児童や教員らにアンケートをとり、導入するか検討していくということです。

2025年初めて真夏日を観測した東京都内のクリニックには、熱中症の症状を訴える患者がいました。

患者:
息苦しさと手のしびれ、これはマズいと。歩くのもふらついて。

院長:
目の周りがくぼんでいる感じで、ちょっと脱水気味かもしれません。

学校へ向かう電車内で体調が悪くなったという男性は、熱中症の疑いがあるため、点滴などの治療を行いました。

いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:
エアコンが使えるのであれば、ぜひ冷房でエアコンを使う。除湿だとおそらく、きょうの暑さだと間に合わないと思うので、冷房で。25度と言わず24度ぐらいをめどに、いつもより1度あたり低めを目指して冷房をつける方が良いと思う。

この異例ともいえる夏本番の暑さ、今後はどうなるのか。
20日午後、気象庁は6月から8月までの3カ月予報を発表し、「全国的に高温を予想しております。十分な熱中症対策をお願いしたいと思います」と呼びかけました。

6月の梅雨入り前から厳しい暑さになり、2024年と同様に40度を超えるような危険な暑さになる恐れがあるため、早めの熱中症対策が必要です。

FNN
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