去年6月、女性2人をはねて死傷させ危険運転致死傷罪などに問われている男の裁判員裁判です。
被告の男は20日の被告人質問で、「尊い命を奪ってしまい本当に申し訳ない」などと語りました。
この裁判は熊本市中央区島崎に住む元ホストクラブ従業員松本岳被告(24)が去年6月15日の早朝、細工町の県道で酒気を帯びた状態で軽自動車を運転し、トラックに追突。
現場から逃走しようと、車の走行を制御することが困難な時速70キロ以上で約240メートルにわたって車をバックで走行させたあと、歩道に突っ込み、熊本市職員の
横田千尋さんを死亡させ、横田さんの知人の女性にけがをさせた罪に問われているものです。
19日の初公判では検察と弁護側が危険運転致死傷罪の成立について主張が対立しました。
20日は被告人質問が行われていて、松本被告は言葉を詰まらせながら「愚かで身勝手な行為で横田さんの尊い命を奪ってしまい、本当に申し訳ない」と話しました。
午後は、横田さんの遺族による意見陳述も行われる予定です。