「あの日のきょうにずきゅん」テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。
今から2年前の2023年5月19日、被爆地ヒロシマに核保有国3か国を含むG7首脳が集結し広島サミットが開幕しました。
G7広島サミットは雨の中、平和公園で岸田総理大臣が、各国首脳を出迎えて開幕しました。
アメリカ、フランス、イギリスの核保有国3か国を含むG7首脳は原爆資料館を見学した後、原爆慰霊碑に参拝しました。
【アメリカ・バイデン大統領】
「ヒロシマは核戦争が起こればいかに悲惨であるかを強く思い知らされる場だ」
バイデン大統領は、芳名録に「世界から核兵器を最終的になくせる日に向けて共に進んでいきましょう」と記帳しました。
サミットで初めて主要議題となったのが『核軍縮・不拡散』。
岸田総理は核軍縮に焦点を当てた「ヒロシマビジョン」を発表しました。
核兵器廃絶を訴えるヒロシマに世界が注目した広島サミット。
原爆資料館の入館者数はサミットを契機に急増しましたが、あれから2年、世界の核軍縮に向けた動きは依然、停滞したままとなっています。
(メモ)
核軍縮に焦点を当てた「ヒロシマビジョン」は、核保有国を含むG7各国が核兵器のない世界を目指すという究極の目標を確認したと評価する声があがりました。しかし一方で、「ヒロシマビジョン」では核兵器の存在を事実上容認しているとして、被団協の箕牧理事長や被爆者のサーロー節子さんからは落胆の声があがりました。