長野市鬼無里の「奥裾花自然園」に通じる林道で土砂崩落が発生し通行止めになりました。自然園はミズバショウの名所として知られ、ちょうど今が見頃となっていますが、当面の間、休園に。観光関係者も落胆しています。
視聴者:
「だめ、危ない」
のり面から土砂とともに大きな木も崩れ落ちています。5月16日午後4時ごろ、長野市鬼無里の林道大川線で住民が撮影した映像です。
巻き込まれた人はいませんでしたが、土砂は幅およそ30メートルに渡って道路を塞ぎ通行止めとなりました。
(記者リポート)
「午前9時半です。通行止めになっている林道では、先ほどから崩れた土砂の撤去作業が始まりました」
19日から、土砂の撤去作業が始まりましたが、復旧のめどは立っていないということです。
林道の先にある「奥裾花自然園」も当面の間、休園となりました。
自然園は本州随一ともいわれるミズバショウの群生地。毎年、この時期は多くの観光客が訪れていました。今年もちょうど今見ごろを迎えていたということです。
休園を知らずに来た観光客も。
大阪から:
「5月中旬から下旬が見頃だということで、わざわざ1月前に前に泊る所もおさえて来たけど、土砂崩れだったらしょうがない、残念」
観光関係者は。
鬼無里観光振興会・伊藤宗正会長:
「今年は遅い雪もあっていい感じで来ていたところだったが、また『行けない奥裾花』になってしまったのが一番残念」
林道大川線は、2014年や2016年にも、雪解けの時期に土砂崩落や落石があり、そのたびに通行止めになっていました。
早い復旧は厳しい見通しですが、地元・観光関係者は秋の紅葉シーズンに間に合えばとしています。
鬼無里観光振興会・伊藤宗正会長:
「秋の紅葉シーズンにはお客さまをお迎えできるような対策をしてしていってもらえれば。安全を担保できる、早い復旧を望むところです」