福岡県北九州市の「平和のまちミュージアム」で、かつて小倉にあった兵器工場についての企画展が開かれています。
これは1933年に建設され、のちに「小倉陸軍造兵廠」となった大規模兵器工場の歴史と、街に与えた影響を振り返る特別展示です。
東京から移転してきた造兵廠の総面積は58万3000平方メートルで、最盛期には、およそ4万人の工員がいました。
雇用創出と共に小倉で人口が増加し、井筒屋などの近代的なデパートが次々と建設されたのも、造兵廠がもたらした経済効果とされています。
◆北九州市平和のまちミュージアム 小倉徳彦学芸員
「八幡にとっての製鉄所と同じくらい小倉にとっての造兵廠、兵器工場は大きな存在だった。兵器工場を取り巻く街の歴史について考えていただければ」
企画展「まちなかの大兵器工場」は、7月13日まで開かれています。