ロシアとウクライナの停戦を巡る直接交渉が3年ぶりに行われましたが、ウクライナ側が求めていた無条件の即時停戦は合意に至りませんでした。
ロシア・メジンスキー大統領補佐官:
我々は交渉結果に満足していて引き続き協議を継続する用意がある。
ウクライナ・ウメロフ国防相:
今後どのように停戦していくか引き続き話し合う。
3年ぶりとなるロシアとウクライナの停戦を巡る直接交渉には、仲介役のトルコも加わり、約2時間行われました。
会談後、ロシアとウクライナ共に会見し、1000人規模の捕虜を交換することで合意したということです。
また複数の海外メディアによりますと、ロシア側は停戦の条件として、侵攻を続けるウクライナ東南部の4つの州について、占領できていない地域も含めた全域で軍を撤退させるよう求めたということです。
ウクライナの外交筋は「ロシアの要求は現実離れしていた」とコメントしていて、ウクライナが求めていた無条件の即時停戦は合意には至りませんでした。
一方、これに先立ちアルバニアで行われているヨーロッパ諸国の会議に出席したゼレンスキー氏は、「最優先は無条件停戦だ。交渉の進展がなければさらなる経済制裁を科すべきだ」と訴えていて、欧米各国の今後の対応が注目されます。