大幅な定員割れにより入学者の募集を停止した飯豊町の専門職大学についてです。
運営の引継ぎをめぐり飯豊町と2つの法人が行っていた協議が破談していたことがわかりました。

飯豊町の「電動モビリティシステム専門職大学」は、電気自動車や自動運転について学ぶ日本初の専門職大学としておととし4月に開学しました。しかし、各学年の定員40人に対し、開学初年度の入学者は3人。去年の入学者も2人と、大幅な定員割れが続き大学を運営する仙台市の学校法人・赤門学院は、今年度の学生募集を停止しました。

町は大学の存続に向け、赤門学院と、運営の引き継ぎを検討する別の法人の3者で去年4月から話し合いを重ねてきましたが合意には至らず、今月1日に協議の打ち切りが決まりました。

(飯豊町・嵐正人町長)
「折り合いがつかず合意に至らなかったのは率直に残念」

協議が破談となった理由について、飯豊町の嵐町長は運営費用の分担やキャンパス・設備の譲渡などをめぐって折り合いがつかなかったとしています。

(飯豊町・嵐正人町長)
「別な承継者ということで町が積極的な働きかけをして探すということは考えておりません」

大学側は、現在、在籍している学生が卒業する2028年3月までは講義を続けるとしていますが、その後については明らかにしていません。

さくらんぼテレビ
さくらんぼテレビ

山形の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。