ドジャー・スタジアムへと向かう道にずらっと並んだファンの列。
お目当ては大谷翔平選手の首振り人形「ボブルヘッド」です。
前人未到の大記録「50‐50」を記念し、スライディングする様子の大谷選手の人形が来場者全員に配られました。
ファンは「オオタニ!ナンバーワン!」「ボブルヘッドデーなんで、絶対ホームラン打ってください」と話しました。
ボブルヘッドデーといえば、2024年のデコピンとのツーショットのボブルヘッドの時には先頭打者ホームラン。
そして、2025年4月のMVP記念のボブルヘッドの日にはサヨナラホームランと、ボブルヘッドデーにはめっぽう強い大谷選手。
日本時間16日も2試合連続となる第14号ホームランに期待が高まりますが、第1打席は高めの球に手を出し空振り三振。
そして15日、青井実キャスターが番組内で「ホームランが出る」と宣言していた第2打席です。
1アウト1塁3塁のチャンス、初球をフルスイングでいったかと思われましたが、あとひと伸び足りませんでした。
それでも犠牲フライとなって、大谷選手が打点をマークしました。
そして、このあとでした、青井キャスターの予想をはるかに上回る驚きの展開が待っていました。
第3打席は1アウト1塁2塁とチャンスの場面、ツーボールからの3球目でした。
外のチェンジアップを左中間スタンドへ突き刺し、2試合連続となる第14号スリーランホームラン。
しかも、これまでお伝えしてきたように左方向への強い当たりは大谷選手の好調のバロメーターです。
こうなるともう止まりません、続く第4打席、強烈な打球音を響かせ、センターへ今シーズン初となる2打席連続ホームランを放ちました。
大谷選手にとって5月に入ってこれが8本目のアーチとまさに量産態勢。
ジャッジ選手、シュワバー選手に並ぶ第15号となり、ホームランランキングでついにメジャートップに並びました。
このあと第5打席は、変化球をひっかけセカンドゴロ。
第6打席は三振と、あと1本こそ出ませんでしたが、16日、2本のホームランを含め6打点と大暴れの大谷選手。
“ボブルヘッドデー男”の活躍もあり、ドジャースが19対2と大勝です。
大谷選手は2ホーマー6打点。
ドジャースは19得点と本当に打点がつながりました。
三宅正治キャスター:
大谷選手、ようやく左方向に飛んでいきましたが、これいい当たりでしたね。
MLB取材キャスター・鈴木優さん:
逆方向に技ありの1本目と、あとすごい当たりのセンターへの2本目、さすがでしたよね。また今日はボブルヘッドデーだったということで、ボブルヘッドデーの日は4回中3回でホームランを打っているということで、主役の座は譲らないという感じでしたね。
三宅正治キャスター:
投手陣がかなり今、厳しい状況ですが、打線の方は絶好調でチーム打率はメジャー1位、総得点もメジャー1位。序盤で大量得点できたらピッチャーどうこうとか言っていなくても大丈夫と。どうですか?
MLB取材キャスター・鈴木優さん:
キム・ヘソン選手をはじめとする新戦力にも今日当たりが出て好調ですし、ここからエドマン選手、テオスカー選手と主力組もまもなく復帰してくるということで、競争はより激化していきそうです。あとはその中でも大谷さん、ベッツ選手、フリーマン選手の3人は別格ですから。
絶好調の打線の中でも輝きを放っているのがキム・ヘソン選手です。
15日は移籍後初ホームラン。この時、新ポーズを披露しているんですが、16日も3安打で打率も4割超え、全打席出塁。
三宅正治キャスター:
竹俣さんこのポーズ、知っていますか?
竹俣紅キャスター:
片手ここに添えるというのは、この方、韓国の方ですか?礼儀というか、握手というか…。
三宅正治キャスター:
素晴らしい!そうなんです、そのとおり。これは韓国で相手へのリスペクトを示すポーズで、お互いに尊敬し合っていい関係ですが、こんな話があるんです。
ドジャース入団を決めた1つの理由として、大谷選手の存在があったと明かしました。
対面したときに大谷選手が「アニョハセヨ ヘソンシ(こんにちはヘソンさん)」と韓国語であいさつをしてくれたそうで、それを受けて、キム選手も日本語を勉強するようになったということです。
三宅正治キャスター:
優さん、いろんな意味を込めてキム選手にとって大谷選手の存在は相当大きい?
MLB取材キャスター・鈴木優さん:
同じ代理人ということもあり、入団前から一緒に練習する機会があったみたいで、打撃フォームも今、大谷さんのノーステップ打法を参考にしていると思われますし、また、大谷さんだけではなく、同級生の山本由伸選手や他の選手ともすごく仲良く、チームに溶け込んでいるようなので、このリスペクトポーズ、ここから流行るのではないかと僕は予想しています。