JAふくしま未来のグループ会社であるJAふくしま未来サービスが運営していた自動車センターで、法定点検の費用をリース会社に不適正に請求している事案があった。5月16日にJAふくしま未来サービスが公表した。
JAふくしま未来サービスによると、同社が運営していた「相馬自動車センター」で、2019年2月から2025年1月までの間に、同社やJAが業務用に使用していたリース車両のべ81台分の法定点検を実施していないにもかかわらず、実施したように装って、計104万3653円をリース会社に不適正に請求した。
相馬自動車センターは2025年2月28日に事業廃止していて、これに伴いリース車両の業務移管を進めている中で点検記録がないことから事案が発覚したという。
同社はリース会社に対して全額返金の調整を進めている。
請求業務の担当者は同社の聞き取りに対し「忙しくてリース車両の法定点検まで追いつかなかった」と話しているということで、同社は2人で示し合わせて未点検をごまかす意図があったとして、担当者やその上司などを処分。処分の内容は明らかにしておらず、返金の調整を進めていることから刑事告訴はしない方針。県や福島運輸支局にはどう事案の発生を報告しているという。
JAふくしま未来サービスは「今回の事案を厳粛に受け止め、綱紀の粛正と内部管理体制の強化を図る」としている。