福島県は5月16日、郡山市でクマによる人的被害が発生したことから、これまで県内全域に発令していたツキノワグマの“注意報”のうち、中通り・会津地域を“特別注意報”に引き上げて注意を呼びかけている。
県内では5月12日に郡山市熱海町の林道を歩いていた50代の男性が、笹薮から現れた体長1.5mほどのクマに襲われ足をケガ。
県はこの被害が確認されたことを受けて、中通り・会津地域に“ツキノワグマ出没特別注意報”を発令した。
県内ではクマの目撃件数が増加し、浜通りでもクマが捕獲されるなどしたことから、4月16日に全県に“ツキノワグマ出没注意報”が発令されていたが、このうち中通り・会津地域で注意レベルを引き上げたことになる。
県によると、4月のクマの目撃情報は2023年が23件、2024年が19件、そして2025年が29件と、2025年の件数が多くなっていて、県が公表しているクマの目撃マップを活用してクマの目撃場所を事前に確認することや、山菜取りや農作業を行う際には複数人での行動やクマ鈴等の携帯を徹底するよう呼びかけている。