宮城県大河原町に住む70代の女性会社員が4月24日と5月15日、警察官などを名乗る男たちに現金合わせて3100万円をだまし取られました。警察は特殊詐欺事件として捜査しています。

警察によりますと、4月上旬、大河原町に住む70代の女性会社員の自宅に、総務省職員を名乗る男から「個人情報が漏れ、不正に携帯電話が契約されている。2時間以内に被害届を出さないと通信サービスが止まる」などと電話がありました。

その後、警察官を名乗る男から電話があり、「詐欺グループが押収した物の中に女性名義の通帳が大量にあった。預金が犯罪収益かどうか識別してもらう必要がある」などと言われたということです。

女性は警察官を名乗る男の指示を受け、4月24日、紙袋に入れた現金1400万円を自宅敷地内の物置に置いて自宅に戻ったところ、何者かが紙袋を持ち去ったということです。女性は今月15日にも男から指示を受け、現金1700万円を入れた紙袋を物置に置いたところ、同様に持ち去られました。

女性の話を聞いた家族が警察署に相談し、事件が発覚しました。警察は女性から当時の状況を詳しく聞くなどして「特殊詐欺事件」として捜査しています。

また、警察官を装った特殊詐欺につながる予兆電話が、宮城県内で他にも発生しているとして、警察が注意を呼びかけています。

仙台放送
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