日本海中部地震からまもなく42年です。秋田県北秋田市では15日、地元の児童や生徒が津波で亡くなった児童を供養する慰霊碑を清掃し、犠牲者の冥福を祈りました。

1983年5月26日、秋田県沖を震源とするマグニチュード7.7の地震が発生し、県内では津波で79人が亡くなりました。このうち13人は、男鹿市加茂青砂の海岸を遠足で訪れていた旧合川南小学校の児童です。

旧校舎の敷地には犠牲になった児童をしのぶ慰霊碑があり、15日は合川小学校と合川中学校の児童生徒9人が訪れ、黙とうを捧げました。

そして、慰霊碑についた泥やコケを取り除いた後、花を手向けて先輩たちの冥福を祈りました。

合川小学校4年・高谷仁翔さん:
「13人の命が天国でゆっくり眠ってほしいと思った」

合川中学校2年・三浦光さん:
「もっと年月がたって津波を知っている人がどんどんいなくなってしまうと思うので、清掃に参加した経験を生かしてたくさんの人に津波があったことを伝えていきたい」

慰霊碑を管理している遺族の三浦欽一さんは「これからも私が味わったようなことがなるべく起こらないようにと願い、自然や神に対して手を合わせている。生きていることに感謝している」と話しました。

月日がたつにつれ、後世に伝える必要性が高まっています。

秋田テレビ
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