警察官を騙るオレオレ詐欺で70代の女性が960万円あまりを騙しとられました。
今年に入り、警察官をかたる詐欺が相次いでいます。
砺波警察署によりますと、今年2月、砺波市に住む70代の女性の自宅に総務省をかたる人物から電話があり、「あなたの電話が狙われている。すぐに警視庁東京中央署に電話してください」と指示がありました。
女性が教えられた番号に電話をかけたところ警察官を名乗る男が出て「あなたはやくざのお金400万円を受け取った容疑者です。家族や友人に相談するとその人たちが殺されるかもしれないので、絶対に誰にも言ってはいけない」などと言われました。
その後女性は、「LINE」で住所や氏名、預金口座の情報などを男に教えた上、「あなたのお金を調査する必要がある」などと言われ、金融機関の窓口やATMから総額966万円を振り込み騙しとられたということです。
県警によりますと、今年に入り県内で確認されているオレオレ詐欺は11件と、去年の同じ時期より増え、その全てが警察官を名乗る詐欺だということです。
警察は警察官を名乗る人物から電話があった場合、名前や所属部署、内線番号などを確認し、電話を一旦切ること、そして、家族などに相談するよう呼びかけています。