富山県内は15日も各地で25度を超え、夏日となりました。

日中は晴れ間が広がる中、県産米の主力品種コシヒカリの田植えが各地でピークを迎えています。

富山市の水田では、農業法人の組合員が、コシヒカリの田植えを急ピッチで進めていました。

県と農協は、夏場の暑さによる品質低下を防ぐため、県産米の主力品種「コシヒカリ」の田植えを、今月15日前後に行うよう呼びかけていて、今週がピークとみられます。

*農事組合法人グリーン栃谷 斎藤晋次代表理事
「今年は天候にも恵まれて順調にいっている」

コメをめぐっては、価格高騰が続いていて、政府の備蓄米が放出されても収まらない状況が続いています。

コメの買取価格も上がり、生産者にも恩恵があるとみられますが、農業法人は…

*農事組合法人グリーン栃谷斎藤晋次代表理事
「前の価格帯で提供していると収益はうちでトントン、赤字にはならない状態。これが適正価格だと思っている」

一方、米を消費者に直接販売している生産者は、価格が上がることを歓迎します。

*氷見市の農家 澤武俊一さん
「値段があがったのは歓迎だ。かつての金額に戻った」

去年から深刻化するコメ不足。

一般に流通するコメより多少値が張っても、価格が変動せず、定額で販売する直販農家のコメは、予約・注文が増えています。

富山市で青少年の自立支援を行う認定農業法人は、コメをネットで販売していますが去年から注文が増え、新米は例年より半年ほど早く売り切れました。

30年以上コメ作りを続けるその法人が気にかけるのは、やはり今後の価格動向です。

*認定農業法人 川又直さん
「30年の間にどんどん下がってへたすれば半分に、今は30年前に戻ったという感じだ。他のものが値上がりしているから令和7年度のコメの値段はどうなるか」

価格にも影響する収穫は今年どうなるのか。

県内のコシヒカリの田植えは今週がピークとみられます。

富山テレビ
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