同じ部隊に所属する同僚隊員から複数回にわたって金を脅し取ったとして、陸上自衛隊富士駐屯地は5月15日付けで20代の1等陸士を懲戒免職としました。
懲戒免職となったのは陸上自衛隊富士駐屯地 特科教導隊に所属する1等陸士（20代）で、2022年11月頃から2023年1月頃までの間、駐屯地内にある居住スペースで複数回にわたって同僚隊員から計72万円を脅し取りました。
不適切な行為は2023年2月15日に被害を受けていた同僚隊員が部隊の上司に報告したことで発覚し、1等陸士は同年4月に陸上自衛隊の警務隊によって検挙されましたが、その後、不起訴処分となっています。
聞き取りに対し、1等陸士は「金銭欲しさにやってしまった」「深く反省しています」と話しているということです。
特科教導隊長の志道桂太朗 1等陸佐は「当該所属隊員がこのような事案を起こしたことは極めて遺憾です。今後、同様の事案が生起しないように部隊として服務指導に万全を期す所存です」とコメントしています。
なお、富士駐屯地は1等陸士の性別について「LGBTQに対する偏見や差別につながる可能性や隊員の精神的負担につながるおそれがある」として公表していません。
