気象庁は15日、向こう1か月(5/17~6/16)の天候の見通しとなる1か月予報を発表しました。

広島県を含む中国地方(山陽)の気温は、期間を通して平年より高いでしょう。日本の南東海上で高気圧の西への張り出しが強く、暖かい空気に覆われやすい予想となっているためです。カラッとした暑さは、全般に“蒸し暑い”体感へと移り変わってきそうです。

前線や、高気圧周辺の湿った空気の影響を受けやすいため、向こう1か月の降水量は平年並か多く、日照時間は平年並か少ないでしょう。


天気の傾向を週ごとに見ると…

<1週目:5/17~5/23>
数日の周期で変わりますが、前線や湿った空気の影響を受けやすいため、平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。この傾向を踏まえると、今週末からスッキリとしない天気が連日に渡って予想されている“梅雨のはしり”は、来週にかけても続くとみられます。

<2週目:5/24~5/30>
天気は数日の周期で変わる見込みです。


<3~4週目:5/31~6/13>
この期間になると、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。中国地方の梅雨入りの平年は6月6日頃です。梅雨入りには移り変わりの期間の幅が含まれ、2週目の天気変化がどうなるかという不確定要素もありますが、天気の見通しと照らし合わせると、おおむね平年並みとなる6月上旬が、梅雨入りの可能性が高い1つのタイミングといえそうです。


気象庁の1か月予報とは:季節予報の一種で、ある日の天気を「晴れ」、「雨」といったように断定して予報するのではなく、1か月間の大まかな天候を「向こう1か月間は曇りや雨の日が多い」のように、期間の大まかな天候を予報します。気温や降水量などは平年との比較で予報します。

(TSS気象予報士 青坂匠)

テレビ新広島
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