国内だけでなく今や海外でも人気が高まっているのが抹茶です。

その原料となり鹿児島が生産量日本一を誇る、てん茶の品質を高めようと、初となる取引会が鹿児島市で開かれました。

鹿児島市南栄の県茶市場に並ぶのはてん茶。

国内外の抹茶需要の高まりを受け、県の生産量は5年前に日本一となり、2023年は全国の4割近くを占めました。

取引会はてん茶の品質を高め、県内への流通を増やそうと今回初めて開かれました。

大城哲也記者
「これまで県外へ直接、流通することが多かったてん茶ですが、今回初めて県内の茶商による入札が行われています」

取引会には鹿児島県南九州市や志布志市など、18のてん茶工場から45点が出品され、茶商が茶葉を手に取ったり香りを確かめるなどして値段を決めていました。

茶商
「外観の色と水の色をしっかり見ている。このまま抹茶になるので、この緑の色がきれいに出た方がいい」

入札の結果、最高値は1キロ当たり3万3000円となり、県茶業会議所は「ほかの種類の茶と比べ高値がついた。てん茶への需要と期待の表れではないか」としています。

一方、東京では2024年、荒茶の生産量が日本一になったことを受け、塩田知事らが石破総理を訪問しました。

かごしま茶を味わった石破総理は...

石破首相
「コク、深み、香り、色、3拍子ならぬ4拍子そろった鹿児島のお茶をいただいた。ありがとうございます」

石破総理には県茶業会議所から煎茶や玉露などの新茶あわせて400グラムが贈呈されたということです。

鹿児島テレビ
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