全国で相次ぐ闇バイトによる犯罪をどうやって防ぐのかー
福岡市の大学で新たな取り組みが行われています。
福岡市東区の九州産業大学では14日、教室に大勢の学生たちが集まっていました。
何やらスマートフォンを熱心に操作しています。
◆学生
「こいつやばい…自分の個人情報だけじゃなくて、家族のも言っている」
「調べてみる?隠語だって、闇バイト隠語」
取り組んでいたのは、闇バイトの手口を疑似体験できるゲーム「レイの失踪」です。
これは闇バイトに応募し失踪した少女「レイ」を探すゲームで、彼女のSNSアカウントに入ることで犯行グループとどのようなやり取りをしていたかを疑似体験することができます。
Q.あやしい投稿とか見つけました?
◆学生
「見つけました」
Q.どんなことをしていましたか?
◆学生
「15万円のバイト」
ゲームは実際に起きた事例をもとに開発されていて、闇バイトの危険性や実態をより自分に近い問題として知ることができるのが最大の特徴です。
◆体験した学生
「意外と他の仕事とかに紛れ込んで、ついやっちゃう危険性もあるのかなって思いました」
「自分たちが普段使ってるSNSの形態で(やりとりが)すすめられていて、すごく現実感があります」
福岡県内でも5月1日、大学生の19歳の男が知人に闇バイトを紹介した疑いで逮捕されるなど、若者が犯罪に巻き込まれるケースが相次いで確認されています。
◆「闇バイト疑似体験ゲーム」制作者 今井善太郎さん
「闇バイトという問題を自分事として捉えてほしいと思っている。ゲームを実際に体験してもらって危険性を知ってほしい」
警察は「闇バイトは犯罪。SNSの甘い言葉には注意してほしい」と呼びかけています。