2025年の大型連休中は長野県内で28件の遭難が発生し、過去10年で最多となった。残雪で足を滑らせるなどの「滑落」が半分以上を占めた。死者は5人で、そのうち4人が「滑落」によるものだった。

滑落した男性を救助

雪の斜面に座り込む要救助者。体に巻き付けている黄色い布は、「簡易テント」。

4月30日、北アルプス大天井岳で滑落した男性の救助の様子。

男性は腕を骨折したまま、この場所で3日間ビバークし、救助された。

死者5人 このうち4人が滑落

県警によると、4月26日から5月7日までの大型連休中に県内で発生した山岳遭難は28件で、過去10年で最多となった。

4月30日、北アルプス大天井岳で滑落した男性(提供:長野県警)
4月30日、北アルプス大天井岳で滑落した男性(提供:長野県警)
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残雪で足を滑らせるなどの「滑落」が15件と半分以上を占め、「転倒」が3件、「道迷い」が3件などとなった。

死者は5人で、そのうち4人が「滑落」によるものだった。

蝶ヶ岳での救助の様子(提供:長野県警)
蝶ヶ岳での救助の様子(提供:長野県警)

連休中、周期的に天候が変化したことや、日陰に雪が多く残っていたことがなどが要因だという。

(長野放送)

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