射水市の新湊漁港で行われていたベニズワイガニ漁は、13日で今シーズンの操業を終えました。

能登半島地震で今シーズンの漁獲量は平年の3割ほどにとどまりました。

*リポート
「富山湾の朝陽とも呼ばれるベニズワイガニ。今ずらりと並べられています。昨シーズンから不漁が続く中、新湊漁港では今シーズン最後の競りが行われます」

富山県内では、毎年9月から5月末まで9か月間行われるベニズワイガニ漁。

このうち新湊漁港では、13日で今シーズンの操業を終えました。

*カニ籠漁師 翔冠丸 尾山憲治さん
「一安心。無事に最後を迎えられたので。昨シーズンと比べて戻ってきているとは思うが、若干回復したが地震前ほどではなかった」

今シーズンは過去最少の漁獲量となった去年より回復の兆しがみえた一方で、過去10年と比較してみると統計を行った4月末までの今シーズンの漁獲量は、新湊で29トンと平年の約3割。

県全体でみても平年の約5割にとどまっています。

県水産研究所は今後も調査を継続して行っていくとしたうえで、能登半島地震による海底地滑りの影響を受けた海域についてはすぐに元には戻らないのではないかとみています。

威勢の良い掛け声とともに仲買人たちが5分ほどで競り落とした今シーズン最後のベニズワイガニの昼競り。

地震の影響はいつまで続くのかカニ籠漁師にとって来シーズンに期待するばかりです。

*カニ籠漁師 翔冠丸 尾山憲治さん
「地震でだめになった場所でやってみたが全然だめだった。地震の影響を受けた場所が元に戻るのに何年間かかかると思うので、それまでは地震で崩れた場所以外の場所で漁をしていく。来シーズン(解禁になる)秋に向けて戻ってこればと願っている」

富山テレビ
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