議論が本格化している県立高校の再編についてです。
県教育委員会は県内に新たに設置する予定の「大規模校」の参考にしようと全国の公立高校で最も生徒数の多い埼玉県の高校を視察しました。
1学年20学級、全校生徒は2300人です。
伊奈学園は1984年に開校した埼玉県立伊奈学園総合高校。
1学年に20クラスあり、全校で2343人の生徒が学んでいます。
その最大の特徴が…。
*リポート
「授業を終えた生徒が移動しています、大混雑です」
「総合選択制」を導入しているところです。
1年生は必修科目が中心ですが、2年生からは人文、語学、理数、情報経営など7つの「学系」に分かれ、193ある講座から選んだ「自分だけの時間割」に沿って学びます。
そのため、休み時間の廊下は校舎内を移動する生徒で、いつも混雑しています。
外国語の授業は英語に加え、ドイツ語、中国語、フランス語も選択することができます。
幅広い授業を提供するため、教師の数も240人を超えます。
また、60を超える部活動・同好会があり、東京ドーム3個分の敷地に、体育館は4つ建てられています。
視察した県の廣島教育長は。
*廣島教育長
「富山県にない大規模校の実態を見られたのはありがたかった。多様な選択肢の提供という風に思う。ここまで大きいものはさずがに富山県では実際はというところはあると思うが、大規模のメリット、いかし方を反映させていくことになる」
県教育委員会は1学年320人以上の大規模校を2038年度までに県東部と西部に1校ずつ新設する方針を示していて、今後、具体的な議論が加速しそうです。