仙台銀行と山形のきらやか銀行を傘下に持つじもとホールディングスは、昨年度の最終的な損益が15億円の黒字になったと発表しました。
じもとホールディングスは、きらやか銀行の業績不振から、2023年度、過去最大となる234億円の赤字となり、現在、国の実質的な管理下に入り経営再建を進めています。
5月13日、じもとホールディングスは会見を開き、昨年度1年間の決算について発表しました。それによりますと、最終的なもうけを示す純利益は、前年同期と比べ250億円あまり増加し、15億6300万円の黒字となりました。これにより期末配当金が5円に復活する見通しだということです。
じもとホールディングス 尾形毅常務取締役
「貸出金の政策金利が上昇したので貸出金利息が増えたという収入の面。支出の面では、きらやか銀行が前期、多額の引き当て金を計上しましたが、16億円まで減少。そうした費用の抑制、この2点が相互に働いて15億円の黒字となった」
じもとホールディングスは6月19日に予定されている株主総会での議案承認などを経て、実質的な国の管理下から脱却することになります。