5月13日は12日と比べて暑くなりました。そこで気を付けたいのは「熱中症」です。宮城県内の多くの小学校では5月、運動会を予定していて、仙台市宮城野区の小学校でも熱中症に気を付けながら子供たちが練習に励みました。

強い日差しが照りつけた13日の宮城県内。上空に暖かい空気が流れ込んだ影響で、ぐんぐんと気温が上昇しました。登米市米山と築館で25.9℃、志津川で25.7℃など6地点で夏日を観測。まさに“季節先取り”の暑さとなりました。

こうした中、行われていたのが、運動会の練習です。宮城野区にある中野栄小学校では5月24日に運動会が行われる予定で、13日は1年生と2年生が合同で練習を行っていました。

菅原明音リポート
「現在午前11時ですが、手元の温度計を見ると27度を示していて、少し風はあるものの強い日差しが照りつけています。そんな中、子供たちは暑さにも負けず、一生懸命運動会の練習をしています」

軽快な音楽に合わせて元気いっぱいダンス!1年生も初めての運動会に向けて気合十分のようです。しかし、この暑さ。こちらの小学校では、まだ暑さに慣れていない児童が多いことから、こまめな水分補給を心がけているということです。

1年生
「暑い!」「太陽が暑くて汗かきそう」

2年生
「お日さまあたって、汗いっぱいかいてる」

仙台市立中野栄小学校 丹野憲教頭
「低学年の子は自分で水分補給のタイミングが分からなかったり、服の気温に合わせた調整が自分でできなかったりするので、教師の方からそのタイミングで声がけが必要と思う」

これくらいの暑さは、今後も続くのでしょうか。気象予報士の平野さんです。

平野貴久気象予報士:
毎日暑くなるわけではないですが、今後はこれまでと比べると、一段夏に近づくと思ってください。こちら、仙台の今後の予想気温ですが、基本的には平年よりも高い日が多く、最高気温は23~24度。夏日になる日も出てくると思います。内陸の地域はもう1~2度、気温は高いと思ってください。熱中症のリスクも徐々に出てくるわけですが、熱中症予防のために、本格的に暑くなる前の今の時季にやっておいていただきたいのが「暑熱順化」です。「暑熱順化」とは、暑さに慣れること。今のうちに慣れておくことで、夏の暑さにすぐに対応できるようになります。

具体的に何をすればいいのか、一番手っ取り早いのが、運動をすることです。やや暑い環境で、ややきついと感じる強度で、30分程度の運動を毎日してみてください。だいたい2週間程度で、暑熱順化が完成されると言われています。

ただ、暑熱順化をしようとして熱中症になっていてはいけませんので、すごくきついと思った場合は一旦中止してください。少しだけ負荷をかけることが大切ですから、無理せず行ってみてください。

仙台放送
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