徐々に落ち着き始めたものの、依然高止まりしている野菜の平均小売価格。
スーパーの買い物客は「高いですよ。ここはみんなが安いって言ってくるけど、一般的にはやっぱり高い」と話しました。
野菜がいわば“高値の花”となる中で、にぎわいを見せている場所があります。
東京・新宿区にある野菜専門レストラン「農家の台所」です。
並んでいたのは、水分を多く含み、生でも食べられる「泉州水ナス」や高級フルーツトマトとして人気の高い「熊本塩トマト」など全国から取り寄せたこだわりの産直野菜。
それら20種類が食べ放題となるサラダバーが、来店客のお目当てです。
農家の台所株式会社・市川暢代表:
お客さまに聞いた話では普段、野菜が高くて買えないから「野菜」で検索してうちの店にたどり着いたと。
市場価格よりも高く仕入れている野菜が多いという、こちらのレストラン。
食べ放題の価格は1480円です。
それでもスーパーなど小売店での野菜の価格が高止まりしていることで、2025年に入って急に来店客が増えたのだといいます。
40代:
高いですよね!野菜!本当にそう。だから家で食べられないような、スーパーにないような野菜とかも食べ放題で食べられるのはいいなと。
20代:
私トマト大好きで、トマトがこんな「えっ本当に取っちゃって良いんですか!?」ってうれしくて。(Q.どのくらい食べる?)3カ月分くらいは、食べ過ぎか!!
サラダをたっぷりおかわりしていた女性2人組は、特に仕入れ値の高そうな野菜に狙いを絞って盛り付けていました。
農水省によりますと5月いっぱいはレタスやキャベツなどの葉物野菜は平年並みの価格で推移する見込み。
この店は今後も現状の価格をできる限り維持したいとしています。
農家の台所株式会社・市川暢代表:
ギリギリまで頑張りたいなと思っている。消費者の方も大変だけど農家ももっと大変だよなって気持ちもある。野菜をしっかり食べてもらいつつ、農家の価値も伝えられるような場所にここはなれたらいいなと思う。