全国的な米不足と価格高騰が収まる気配を見せない中、国産以外の米が広がりを見せています。

笑顔をのぞかせながらご飯を食べているのは4月、新たに着任したアメリカのジョージ・グラス駐日大使です。
大使が食べている米は国産のものではなく…。

駐日米国大使のジョージ・グラス氏:
日本最大のスーパーマーケットチェーンが、全国の店舗で100%のアメリカ産カルローズ米を提供することは本当に歴史的なことです。

アメリカ・カリフォルニア産のカルローズ米です。

大手スーパーのイオンは6月上旬から、全国のグループ店舗でカリフォルニア産のカルローズ米を100%使用した「かろやか」を順次販売します。
販売価格は4kg当たり2680円。

カルローズ米は日本の米と比べて粘りが少なくさらっとした食感が特徴。
チャーハンやリゾットに加え、ムースやタルトなどデザートに使っても相性抜群とのこと。

駐日米国大使のジョージ・グラス氏:
日本にとってコメは非常に重要です。日本に売ることができたら、世界のどこへでも売ることができる。

12日発表された全国のスーパーの米の平均価格は5kg当たり4214円。
18週ぶりに値下がりとなりました。

しかし下がった額は19円。
街からは「『下がった』なんて言う人なんて1人もいないね」「5kgで5000円は高い。3000円台ですね希望は」といった声が聞かれました。

福岡市のスーパーでは5kgの米が4000円台で販売されていました。

止まらない米の高騰に“輸入米”の販売が広がりを見せています。

「イット!」が4月取材した東京・新大久保の韓国食料品を扱うスーパー。
当初は1袋4kgの韓国産米を販売していましたが…。

韓国広場・店長:
最初販売した日が先月4㎏で販売。5月に入って10㎏パックも販売。2日で全部売り切れになりました。

さらにSNSで「食べたけど日本米との違いは全然なかった」「台湾米5kg3775円で買えた!安い!」などと話題となっているのは、台湾産の「台湾米」です。

福岡市内のドラッグストアでも4月から台湾米を輸入し、販売を始めたといいます。

一方で日本生活協同組合連合会が行った調査では、8割近くの人が米を買う時に国産を重視するという結果に。

なかなか下がらない米の価格。
輸入米はどこまで食卓に並ぶのでしょうか。

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