「本当にそれは先生の仕事ですか?」

教員の確保を目的に設置された検討委員会が、「学校における働き方改革が不可欠」とする提言書を鹿児島県教育委員会に提出しました。

鹿児島県庁では12日、検討委員会の溝口和宏委員長から県教育委員会の地頭所恵教育長に提言書が手渡されました。

検討委員会は大学教授や行政、PTA、有識者などから成る8人の委員で構成され、将来の教員の確保を目的に、県教委が2024年度設置したものです。

これまで3回にわたって意見交換や学生からのヒアリングを実施し、今回、現状の課題などを提言書にとりまとめました。

提言書では、部活動の顧問やPTAへの対応、さらに不登校の児童・生徒への対応などで「長時間労働」が慢性化していること。

そして教員が1人で多くの仕事を抱え込んでいる現状を指摘しています。

そのうえで、教員の確保に向けては「本当にそれが先生の仕事なのか?」学校関係者だけではなく、地域社会や保護者らで課題を共有し、「学校における働き方改革を強力に進めることが不可欠」とまとめています。

地頭所教育長は「提言を踏まえ、取り組みを進めたい」と応じました。


「かごしまの先生」魅力発信検討委員会・溝口和宏委員長(鹿児島大学教育学部 教授)
「学校の現場でいえば子供たちに良い教育、良い授業をしていくことが大きい。そのためには1人1人の子供たちをしっかり見る時間が必要だが、その(子供と向き合う)時間が、いま十分に先生が持てていない現状がある。どうやってうまく(子供との時間以外を)断ち切っていくかが課題になる」

鹿児島テレビ
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