殺人容疑で逮捕された15歳の少年。
「誰でもいいからやった」という趣旨の供述をしているといいます。

当時、現場に居合わせた人が緊迫の状況を語ってくれました。

事件は閑静な住宅街で起きました。
「年配の女性が路上で倒れている。意識や呼吸がなく、側頭部から出血している」という110番通報が入ったのは、11日午後5時過ぎのこと。

現場は千葉市若葉区の住宅街。
高齢の女性が路上で倒れているのが見つかり、病院へ搬送されましたがその後、死亡が確認されました。

11日、事件があった時は大変人通りが多い時間帯だったということで、12日に取材した際にも現場には血痕が残されていました。

当時、現場に居合わせた人は「(Q.現場では当時、何がされていた?)(心肺)蘇生ですよね。救急車が来てたから専門の方がやっていると」と話しました。

警察によると、亡くなったのは近くに住む高橋八生さん(84)。

高橋さんの背中には刃物で刺されたような傷があり、周辺には血だまりができていたといいます。

近くに住む子どもを持つ親からは緊迫した空気が伝わってきます。

小学生の子どもを持つ保護者:
学校から(朝)8時ごろに「休んでいいですよ」とメールが来て。子どもたちに「あそこの事件が…」と説明したら「えっ」と…、とても怖がって。

下校の時間帯になると、小学生たちが職員に付き添われて下校していました。

警察は殺人事件とみて捜査。
12日午後、任意で事情を聴いていた現場近くに住む中学3年生の15歳の少年を殺人の容疑で逮捕しました。

防犯カメラの解析などから少年を特定したといいます。

近隣住民によりますと、事件現場近くの防犯カメラの映像に被害者とみられる女性のあとを若い男がつけて歩いている様子が映っていたということです。

調べに対し、少年は「間違いない」と容疑を認め、「誰でもいいからやった」と供述をしているということです。

少年と被害者の間には面識はないとみられています。

夕方の路上で発生した無差別の可能性がある事件。
被害者と同じ世代の人々からは「逃げるにも逃げられない」「耳が遠いから、後ろから来るのは聞こえない。すごく怖い」などと不安の声が聞かれました。

警察は少年宅の捜索で刃物を押収。
凶器に使われたか捜査するとともに動機を詳しく調べる方針です。