12日の国会は、消費税減税を巡って激しい論戦が繰り広げられました。
立憲民主党・大西衆院議員:
民のかまどから煙があがっていないのに、政治は本当に何もしなくていいのか。
石破首相:
なんで何もしないとあなたは決めるのか。
野党の追及に、石破首相は語気を強めて反論。
衆議院予算委員会で行われた集中審議で、立憲民主党は食料品について、原則1年間に限り消費税率をゼロにするよう石破首相に迫りました。
立憲民主党・大西衆院議員:
雨が降ったら傘をさす。雨が上がったら傘をたたむ。これ当たり前のことなんです。石破政権は雨にぬれて震えている国民に対して傘をささないのか。
石破首相:
多くの方々に受けるということも大事かもしれない。しかしもっと大事なのは、本当に困窮しておられる方々に手厚い措置をすること。次の時代にも責任を持つ。そうでなければならない。
石破首相は現在の財政状況などを理由に、消費税の減税に否定的な考えを示しました。
これに対し野党は…。
立憲民主党・大西衆院議員:
自民党は、財源論を置き去りにして減税を打ち出す野党は無責任と批判していますけども、無責任なのは決められない石破総理であって、物価高に対してガソリン減税も消費減税も何もしない自民党の方ではないか。
石破首相:
全く見ないで何もやらないという決めつけは、私は議論として適当だとは全く思わない。
立憲民主党・大西衆院議員:
じゃあ何をやるのか。現金給付をするのか。
石破首相:
そういうことも合わせてこれから先も議論させていただくので、何もしないということは全くない。
そうした中、立憲民主党の辻元代表代行は「物価高対策は無策。コメ政策も無策。無策、無策、無策、無策、無策。無策の5連発じゃないですか」と、石破首相に対し、年金改革や政治改革なども合わせて「無策の5連発だ」と強く批判しました。
政府・与党内では困窮世帯に絞った現金給付案が浮上していますが、与野党の対決はさらに熱くなりそうです。